アダプト馬券

予測不能な競馬で成功に導くアプローチ

19'クラシック展望

 

各メディアで徐々に一足早いクラシック展望みたいのが発表される季節になりました。そこでこちらアダプト馬券でもダービーとオークスを予想してみたいと思います。

 

今回重視してみたいポイントは、131のタイム指数に加え、「出生順」です。米国のある研究で第2~6仔がより質の高い競走馬を生み出す傾向にあるというものがあります。そしてその傾向が最もよく現れるのがクラシックだと私は思っています。生産者や陣営が日本一の競走馬を作ろうと目指す場合、出産あるいはデビューする時からジャパンC有馬記念を目指すことは無いでしょう。やはり牡馬だとダービー、牝馬だとオークス、これが自然だと思います。そしてそれは一世代に一度しかチャンスがなく、日時も決まっています。その時、その瞬間にあらゆる要素でより完璧な馬が勝てるレースだと思っています。

過去5年のダービーおよびオークスで連対した20頭のうち、第2~6仔に当てはまるのは18頭。当てはまらないサトノダイヤモンド、アーモンドアイもそれぞれ第1仔、第7仔と2~6に近い出生順です。平均は3.65、最頻は9頭で第3仔。

また、母(もしくは母に勝ち鞍がない場合は祖母)が日本で競走実績がある11頭のうち、それぞれ最も高いクラスで勝ったレースがマイル以下だったのが7頭、それ以外のうちワグネリアンの母ミスアンコールの主な勝ち鞍がダート1,700mですから、父親の偉大さはもちろん、母親のスピードも合わさってダービーおよびオークスを攻略できると言えるでしょう。

以上、現時点での持ち時計、出生順、母の距離適性に重視して、以下のように印を付けてみました。

 

19.05.19 東京11R

オークス【GⅠ】

◎ダノンファンタジー

○フェアリーポルカ

イベリス

△グランアレグリア

コントラチェック

◎ダノンファンタジーは、アルゼンチン生まれライフフォーセールの第3仔。16’日本ダービー2着のサトノダイヤモンドディープインパクト×アルゼンチン生まれの母という組み合わせなので好感。強敵△グランアレグリアに一度土は付けられているものの、3歳牝馬ではこの馬のみGⅠ馬ですから、正々堂々と桜花賞でリベンジしてほしいと思います。

○フェアリーポルカは、アメリカ生まれの母を持つフェアリーダンスの第3仔。後述にも度々出てきますが、好アイムだった先週の若駒Sを牡馬相手に3着。1走前の新馬戦でも2馬身半離しての勝利ですから、実力は十分です。

イベリスは、第4仔、母セレブラールは福島芝1,200mの500万クラスを勝利。昨年12月のさざんか賞を好タイムでかつ3馬身離しての勝利。このままスプリント路線に行く可能性もありますが、阪神コースの適性を信じて、桜花賞には出走してほしいですね。フィリーズレビューはまず勝てると思います。

△グランアレグリア、△コントラチェックは騎手、厩舎、勝負服すべて良いと思いますし、サウジRC、菜の花賞は牝馬とは思えない好タイムですが、それぞれ第1仔、第8仔と今回重視する出生順には該当せず。もちろん現状ではかなり強いのでマークはしますが、クラシックの印としては控えめにしておきます。

 

19.05.26 東京11R

日本ダービー【GⅠ】

◎ヴェロックス

○アドマイヤマーズ

▲アガラス

△サトノウィザード

△ニシノデイジー

◎ヴェロックスは、ドイツ生まれセルキスの第4仔。若駒SではグランアレグリアのサウジRCをも大きく上回る好タイム。昨年はアーモンドアイ、エポカドーロなど初年度産駒が活躍しましたが、この馬の父は新種牡馬ジャスタウェイ。引き続き川田Jが鞍上だとなおさら頼もしいですね。

○アドマイヤマーズは、アイルランド生まれヴィアメディチの第2仔。次走の共同通信杯次第ではNHKマイルに回るかもしれませんが、スピードが求められる皐月賞ではダイワメジャーの血は活かせられると思います。サートゥルナーリアの直行が報道されましたので、俄然チャンス大でしょう。

▲アガラスは、第3仔、母ロッシェノワールは新潟芝1600mの500万クラスを勝利。現時点で持時計17位ですが、着差なし2着の東スポ杯で同じく4着の◎ヴェロックスが次走の若駒Sで強い勝ち方をしました。惜しかったですが多少賞金を稼げたので、次走も2着で皐月賞10番人気ぐらいになったところに単複でいきたいですね。

△サトノウィザードは、第3仔で、母ブロードストリートは09’ローズSの勝ち馬。若駒Sは惜しくも2着で皐月賞には間に合わないかもしれませんが、ダービーでは十分チャンスが回ってくるでしょう。

△ニシノデイジーは、第3仔、祖母ニシノフラワーは92’桜花賞、92’スプリンターズSの勝ち馬。この馬に期待できるのはオッズ。勝負服なのかジョッキーなのか、前走札幌2歳Sを勝って出た東スポ杯ではまさかの8番人気。それを勝って挑んだホープフルSでも3番人気と、実績に乖離した人気になる傾向があります。クラシックでも伏兵人気するなら間違いなく狙い目ですね。

ちなみに、ホープフルSを勝ったサートゥルナーリアは第9仔。ダービーにこだわってなのか皐月賞直行というのは好感ですが、ホープフルS自体の持ち時計も現時点で9位と微妙。角居厩舎でノーザンファーム生産馬なので規格外の渾身仕上げをする可能性もありますが、今回重視した要素ではまあ無印ですね。

 

以上、前哨戦はまだまだこれからですが、現時点でのアダプト馬券的クラシック展望でした。昨年引っ越しをして中山競馬場が近くになったので、皐月賞にもし行ければこちらで写真でも貼り付けようと思います。