アダプト馬券

予測不能な競馬で成功に導くアプローチ

ファミリーナンバーとコース適性について

 

今回は、ファミリーナンバーを上手く競馬予想に取り入れられないかを検証します。

 

血統で予想する時、父や母父などという分類をよく用いますが、分析しようとする時には、そもそもの種牡馬の多さや更なる新種牡馬の出現などが重なって、細かく分析しようとすればするほど十分なデータを確保しにくい状況になりがちです。

その点、牝系であるファミリーナンバーは、今も昔も30種類前後で競走馬をまとめられるので、非常に分析する上では便利です。今回はこのファミリーナンバー(以下、FN)とコース適性の関係について調べてみます。

 

まず、2018年度の芝・ダートの3,328競走における各FNのコース別成績をもとに、コース適性に差があるかを分散分析で検証すると、グループ間がp<0.001水準で有意。つまり、各FNはコース(京都芝1,600m外、東京ダ2,100mなど)による得手不得手があるという事が分かりました。

次に、17年度と18年度の間で各FNのコース別成績がリンクしているかを調べると、相関係数0.484で、弱い相関が認められました。これで、前年度の各FNのコース別成績をもとに競馬を予想するということに意味があると大方言えるという事が分かりました。

ただ、それほど高くない相関係数に不安を抱いたので、さらに17年度の成績を独立変数として18年度の着順に影響しているかを回帰分析で調べると、それはp>0.1で有意とはならず、よって各FNのコース適性は着順にまでは寄与しないという事が分かりました。

 

しかし、参考程度にはなるファクターであるという事だとは思うので、今後の『131』の外付けファクターとして使っていきたいと思います。

ちなみに、今週の重賞でコース別成績順位の良いFNは以下の通りです。

 

1/12フェアリーS(中山芝1,600m): 1位 ブリッツアウェイ(14号族)、2位 エフティイーリス、フィリアプーラ、プリミエラムール、レディードリー(4号族)

1/13日経新春杯(京都芝2,400m): 1位 アフリカンゴールド、ケントオー、サラス、シュペルミエール、ノーブルマーズ(1号族)

1/14京成杯(中山芝2,000m): 1位 カイザースクルーン、リーガルメイン(13号族)、3位 シークレットラン、ランフォザローゼス(8号族)